「エリオット・スミスのあれか、これか、それか」英語版の公開について

双葉企画室としての初めての企画として、Caffeine Houseこと門谷風花さん初の漫画作品「エリオット・スミスのあれか、これか、それか」の英語版「Elliott Smith's Either/Or/Perhaps」を制作しました。

 

ぜひこちらからお読みください。

 

Elliott Smith's Either/Or/Perhaps

by Caffeine House

https://www.pixiv.net/artworks/96338820

 

日本語版

「エリオット・スミスのあれか、これか、それか」

リソグラフ2色刷りご購入はこちらから

https://booth.pm/ja/items/2794036

こちらから読めます。

https://www.pixiv.net/artworks/88192064

 

 

ある時、風花さんの好きなミュージシャン・エリオット・スミスが活動していたのが、私が留学していた土地(米国オレゴン州ポートランド)と時期(1998-2000)だったことを、ふたりでおしゃべりしながら気づいて興奮しました。もしかしたらどこかで会ってたかも、すれ違ってたかも、とかいいながら画像検索してみたところ、私の好きだったコーヒーチェーンのお店のカップを持ってるエリオットの写真が出てきてさらに興奮して。その頃、風花さんが漫画を描きたい、と話していて、それはぜひ読みたい!と私の友人、漫画家の森泉岳土さん、森ちゃん(このサイトのロゴと私のイラストを描いてくれています)と一緒に楽しみにしていたところ、出来上がって、読ませてもらって、心底たまげました。まさか自分の十代がこんなふうに描かれるなんて。そんなことが人生に起こるなんて。なんて私は幸せなんだ!と大興奮して、そうして興奮のままに、これはぜひポートランドの人に読んでもらいたい、ポートランドのお店に置いてもらいたい、と思い、英語版を作らせてもらいました。風花さんの作品は言語も文化も超えて個人に届く繊細さと熱量を持っているので、英語版を作って届けたい、と思いました。エリオット・スミスの音楽が、世界のいろんな場所に時間に人に届いているように。

 

風花さんと相談して、まずはいろんな方に見ていただけるように、オンラインでフリーで公開することにしました。日本語版と同様に、紙の作品として手元に持っていたいと思ってくれる方へ、リソグラフ印刷の英語版を作ろうと話しています。そうして、ポートランドのいろんなお店、物語に出てくる場所、へ、置いてもらえるよう動こうと思っています。本当なら現地でひとつずつお店を回りながら、届けたいなあと思います。早くコロナが、治りますように。

本作を読んで、心がしばし、ほっとできますように。みなさんにも小さな奇跡が起こりますように。